2010年03月16日

運は数学にまかせなさい

大数の法則という言葉をご存じでしょうか?

あるきっかけで私はこの概念を知りました。正確には、ギャンブルが得意な方からそのノウハウをヒアリングする中で、大数の法則を意識するようになってから、うまくいくようになった、という話を聞いたのです。その後、その法則のことが何となく気になり、自分でも何冊か本を読んで調べてみました。(読んだ本は「運は数学に任せなさい」「偶然の確率」などです)

簡単に言えば、大数の法則とは・・

「数」をこなせばこなすほど、「係数(期待値)」に近い結果が得らる

ということです。

例えば入社1ヶ月目の営業マンでも、最初の5件の訪問で3件も成約して、
上司を驚かせることがあるかもしれません。
しかし、100件、1000件と訪問するうちに、期待値である「係数」に
近い結果で出てきます(つまり、あまり成約できないということです)。
(ただし、件数をこなすうちに、係数も上がることがよくあります)

 

●大数の法則を使っている身近な例

  • 天気予報
  • 他の病院でセカンドオピニオンをもらう
  • 分散投資をする
  • 小売店が、なるべく大量に商品を扱う
    など

例えば天気予報では、1・2年のデータのみで明日の天気を当てることは困難でも、何十年もの膨大なデータが蓄積されれば、当たる可能性が高まります。


考えてみれば、すべての事柄はこの大数の法則に従っているということが分かります。大数の法則には、期待値という考え方がありますが、運を呼び込むには、期待値を高い状態にして、試行回数をこなすということに尽きます。たとえばサイコロを6面のうち4面に「1」という数字を書いておけば、1が出る可能性は高まります。このサイコロを何度も振れば、1が出る期待が持てます。

ただし難しいのは、上記の(インチキ)サイコロを一度振っても、次に出るのが1とは限らないところです。何百回も振れば、大数の法則に従って、確率に近く6回に4回のペースで1が出るでしょうが、次の出目が1とは限りません。このように試行回数が少ない中で、希望の結果が出るかどうかは、まさに「運」だと言えるかも知れません。

この部分の運については、仏教や密教がある種の答えを持っていそうです。ご興味のある方、詳しくは調べてみて下さい。


この本には、またポワソンクランピングという考え方が分かりやすく解説されています。ポワソンクランピングとは、散らばりのこと、数学的にいえば偏差のことです。サイコロで1ばかり続けて出て、その次は6ばかり出るという連続もあれば、逆に1から順番にきれいに出る連続もあるでしょう。このランダム性がどのくらい幅を持っているかということです。「降れば土砂降り」という言葉がありますが、確率の偏差が広ければ、まさに日照りがずっと続いたあとに土砂降りが続くという天気もあり得ます。

ビジネスで言えば、ポワソンクランピングのいたずらがあるとはいえ、なるべく偏差が少ない方が助かります。毎日平均的に注文や仕事があれば安定します。でもなかなか思うようには行かない。これがポワソンクランピングの仕業です。

posted by dekibiz at 11:01| 320)ビジネス書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。